2017.06.20
原チャレ 〜鳥取チャレンジ〜

こんにちは、中尾です。
前回、原付二種限定で尾道に行ってからといいうもの、原付二種の可能性を無限に感じてならない我々。
尾道ツーリングが終わってから“もっと原付二種を試したい!もっと原付二種を感じたい!”と悶々とした日々を過ごしておりました。
気づけば、メンバーと顔を合わせる度に“尾道はよかったなぁ〜”とか“あの時あの場所であんな話してたよな〜”的な『あの頃は良かった論』を延々と展開するようになってしまっていました。
このままでは、あっという間に過去の栄光を語るジジイになりそうなので、どうせなら語りつくせない程栄光を残してやろうということで、また行ってきました。
今回の目的地は鳥取!!
“砂丘砂丘っていうけどただの砂浜じゃないの!?”っていう疑問を解消しに行って参りました。

例によって午前3時集合。
“どんだけ早くに集まるねん”って思われそうですが、尾道ツーリング以降この時間から走り出す魅力に魅了されてるというか、普段なら活動していない真っ暗な時間から集まるというところに特別な高揚感を感じるようになってしまいました。

メンバーはもちろんこの4人。
“ 俺たちならこのマシンで何処へでも行けるゼ ”と言わんばかりのドヤ顔。
前回の尾道ツーリングのレポートを見られた方ならお気づきかもしれませんが、今回の出発前の集合写真は写ってますよ、ヨッシー!
そう、今回は忘れてません! クイックシュー。

我々4人は前回のツーリングからB+COMというインカムで常に話しながら走っているのですが、本当にこれ便利ですね。
4人同時に話せるので感動を共有したり、何気ない話をしたり、給油の連絡をしたり、もうコレが無いとこのツーリング楽しめないんじゃないかなってくらい重宝しています。
が、しかし、乗っけからトラブル発生。
20km程速度が出ると“ゴワァー!!ザァーー!!”ってな感じで耐えられない程の風切り音がスピーカーから鳴り響きます。
実は前回の尾道ツーリングでも、ある方の鼻息が耳元で“フゥ〜ン、フゥ〜ン”と聞こえていたんですが、こんなものなのかな!?と一日耐え抜いてきたんです。
でも帰ってきてから“やっぱり鼻息近すぎるよな”って話になって、後日に対策を尽くしたはずですが、今回はそんな鼻息なんてレベルではありません。

耐えきれず緊急ピットインして全員のヘルメットマイクのチェック。

やっぱり、ゴンさんのマイクがスポンジからポロリしてました。
“ゴンさん、大事な部分はしっかりとしまっときましょう”

風切り音がおさまってからは、それはそれは快適に会話が楽しめるようになりました。
一庫ダム横のトンネルでは“あかん!ミラーが真っ暗で怖い!!ヨッシー最後尾変わって!!”とか、動物がものすごいスピードで目の前を横切って“ウワァ〜!アニマルーーー!!”とか、インカムってホント素晴らしいですね。
それにしても深夜の173号線はドラマがいっぱいです。

京丹波に入ったところで1回目の休憩。
スタートから早くも60km程走りました。
不思議と原付二種ツーリングはランナーズハイじゃないですが、走り出すとあまり休憩したいという気持ちになかなかなりません。
それだけ快適なのか、気持ちが高ぶっているからなのか、ずっと走っていられそうです。
ちなみにここで停まったのは寒さでトイレが我慢出来なくなったから。
思っていたより寒いので、ここからはレインウェアを着て走ることにします。

9号線に入ると次第に夜が明けて、空が明るくなってきました。
そうそう、ゴンさんが乗っているスペイシーのど真ん中、何か貼ってあるの気になりませんか!?

そう、前回の尾道ツーリングでも作りましたが、このツーリング参加者限定のオリジナルステッカー。
参加者全員に強制配布され、団結力を高めるステッカーです。
みんなで同じものを愛車に貼るというのは物凄く高揚感が高まります。
“ 原付二種でこんなところに行ったんだぞ ”という僕達のプライドでもあります。

『ドライブインやくの』で2回目の休憩。
ここもトイレが我慢出来なくなって緊急ピットインした感じ。

表情から分かる通り、結構寒いんです。

関宮を越えると登り下りが結構キツいんです。
後ろのBOXにカメラ機材満載の81ccの私のカブは平坦な道では快適でも、これだけの登坂が続くと結構こたえます。
私:“ あか〜ん!登らへん!! ”
MotoGPばりに伏せて風の抵抗を極力抑えて勢いをつけて登ります。

コーナーなんてもうハングオンですよ。
“バイクめっちゃ直立してるやん”とかのツッコミは受け付けておりません。
原付二種は気持ちと勢いで前に進むんです。

山道をかなり走ったところで、
ゴンさん: “ ゴンそろそろガソリン入れたいっす〜! ”
私: “ あとどれぐらい走れそうですか!? ”
ゴンさん: “ 赤いとこ振り切ってます〜! ”
全員: “ え!? ”

もう振り切ってるとかそんなレベルではありません、カラですカラ。
7時前やし、山奥やし、まだまだ登り続くし、2回目にして結成以来の絶体絶命のピンチです。
ガソリンスタンドはあることはあるんですが、どのスタンドもまだ閉まっています。
私: “ ゴンさんもう少し走れそうですか!? ”
ゴンさん: “ 手応えはあります!! ”
手応えってナニ!?

やっとの想いで開店しているガソリンスタンドに到着しました。
これで安心して鳥取へ向かえそうです。

カブにもガソリンを入れましたが、
スタッフ: “ 4リッター600円になります ”
私: “ 4リッター!? ”
カブの燃料タンク容量は満タン4Lです、アッブネ!!

いよいよ『砂丘道路』という鳥取砂丘目前の道路へやって来ました。
この道路をまっすぐ進むといよいよ鳥取砂丘です。
僕達のテンションも急上昇。

鳥取砂丘の直前で鳥取海岸に寄り道。
早く砂丘に行きたい気持ちもありつつ、なんかすぐ見たら勿体無い気持ちもありつつ。
そうです、僕達好きなものは最後に取っておくタイプです。

いつもなら“ 海だー!! ”的なテンションになりそうですが、後に砂丘が控えているのでこの表情。
ちょっと寄ってみただけであんまり海見てません。
ご飯を前にお手してるワンちゃんの気分。

この向こう側が砂丘です。
この海が砂丘に繋がっているはずです。

午前8時ついに砂丘前に到着。
“ あれ!?早すぎない?? ”
昼頃に着くかと思ってましたが、なんと午前中に着いちゃいました。
ということで、開店したての砂丘前のレストラン砂丘会館で朝食を食べることにします。

8時開店、8時入店なのでもちろん整理番号1番。
お店は貸切状態です。

見てください、この豪華な朝食を。
これだけでも鳥取に来た甲斐があるというものです。

“ 味噌汁しみるわぁ〜!! ”
ボリューム満点の朝食に一同大満足です。
食事中、私たちのバイクに興味を持って声をかけてくれた男性がいて、後に砂丘会館のスタッフの方だと分かったんですが、食事後にバイクと写真を撮ってくれて、砂丘会館の公式Facebookにオリジナルステッカーと共に載せてくれました。
興味のある方は是非のぞいて見てください。

食事の後は本日のメイン、鳥取砂丘とのご対面です。
この階段を登り切ると鳥取砂丘が見えてくるはず。

“ たいしたこと無いんちゃう〜!?どうせ砂浜やろ〜 ”
と言いたげなヨッシーの表情。
そう、あの時全員ただの砂浜だと思っていたんです、この階段を登るまでは。

“ ナニコレ!!ほんまに砂丘やん!? ”
鳥取県民の皆様すいませんでした!
砂丘でした!砂漠でした!広大過ぎました!!

広大な砂丘をバックにキメ顔ポーズ。

せっかくなので向かいに壁のように見える丘まで登ってみます。
よく見るとブライダル写真でしょうか!?花嫁らしき人がドレスで登っています。
“ よくまぁ、あんな格好で登るなぁ〜 ”

実際に登ってみると、まぁ大変!!
ありえん角度でさらに砂に足を取られて前に進みません。

もう笑いが込み上げてくるしんどさ。
でもなんかちょっと幸せ!!

ヨッシー: “ アカン!しんどい〜!! ”

" !? "
もうゴンさんはあんなところまで登ってます。
なんか砂丘に来てからめっちゃはしゃいでるし。

なんかもうここまで来たら海まで行ってみたくなります。
むっちゃ遠いけど。

店長: “ うわ!危ねっ!!”
左足完全に持って行かれてます。

店長: “ ウヘヘ、海まで無理〜! ”

砂を前にしてゴンさんのはしゃぎっぷりがハンパねぇ!!

“ 砂漠にオアシス発見!! ”
これがサハラ砂漠なんかなら一番やったらあかんパターンのやつですが、ここは鳥取。
みんなでオアシスまで行ってみることに。

“ わぁ!ほんまに水ある!!”
不思議なことに突然下から湧いてきた水が川となり、数十メートル先でなくなっています。
これ、ナイル川ならワニに持ってかれるパターンのやつです。

あと、鳥取砂丘にはラクダがいてるのは本当です。
ヒトコブラクダとフタコブラクダがいて、それなりの料金を払えば乗せてくれるみたいです。
ちなみに一人乗りと二人乗り選べるそうですが、二人目どこに乗るんでしょう!?

砂漠を存分に楽しんだあとは、リフトに乗って見晴らしの丘というところへ。
このリフト往復300円、とってもリーズナブル!!

リフトなんて乗る機会なかなか無いので興味津々。

誰もいないんで“ うわぁ〜貸切やん!! ”なんて言ってたらおばちゃん続々と下りてきました。

見晴らしがいいところもあって、リフトだけでも結構楽しめます。

見晴らしの丘に到着しました。
砂丘で存分にはしゃいだので、ここで一息入れたいと思います。

店長: “ これ撮って ”
店長: “ ファイト〜!!! ”
ゴンさん: “ イッパ〜ツ!!! ”
一息入れる前に気合いが入りました。

こちらでは鳥取名物『梨ジュース』を飲みます。
このジュース、写真を見て皆さんが想像する味より10倍は梨感が濃いです。

想像してください、暑い中砂丘を走り回った後に飲む、キンキンに冷えた物凄く濃い〜梨ジュース。
“ クゥ〜〜!! ”って思わず言いたくなります。

梨ジュースのあとは顔ハメパネルで満面の笑み。

全員30オーバーです。

帰りのリフトは砂丘が目の前に見えてなかなかの絶景です。

行きは手間取っていたリフトの降車も、帰りになるとこの通り。
おっちゃんも降りたことに気づかない程の速さです。

“ 鳥取砂丘、満喫できました!! ”

砂丘のあとは結構時間に余裕がありそうなので、鳥取城跡を見に行こうということになりましたが、鳥取城跡の入り口付近に気になる建物があるので見に行くことに。

“ これ入場料かかるんちゃうん ”
とか言いながらも、門の入り口に“ どうぞお入りください ”って書いてあるので、
“ やっぱり無料か!? ”
“ いやいや鳥取やで!?そんな甘くは無いやろ〜 ”
と建物の入り口に入るとキッチリと入場料が書かれていたので、受付のお姉さんに挨拶してそのままUターンしました。

気を取り直して、鳥取城跡に登ります。

店長: “ 俺一番やったらアカンやつやるわ!! ”
とか言いながら、一番やったらアカンやつやってました。
※写真には一部自主規制をかけております。

登り始めてから店長が気づいたのですが、以前『映っちゃった』とかいう番組で心霊スポットとして取り上げられていたのを思い出したので、みんな結構ビビりながら登っています。
さっき店長がやったアカンやつは写っちゃいましたが、ほんまにアカンやつが写ってしまわないように写真も結構慎重です。

実際は曰く付きの場所ということを感じさせない、とても見晴らしが良くきれいな場所でした。

特徴的な石垣は石垣フェチなら声が出るほど喜ぶ、天球丸の巻石垣という国内唯一の石垣だそう。

鳥取城跡のあとはお目当にしていた、県外からも多く来店するという有名カレー店『大榎庵』へ。

全国トップクラスのらっきょう生産地である鳥取はカレーの消費量も日本一。
そんなカレー県鳥取は変わったカレーも多いようですが、そんな中でも群を抜いてインパクトの強い『恋のピンク華麗』を食します。

ジャーン!!
もうね、食欲とかぶっ飛んじゃうような期待通りのビジュアルです。
カレーと言うよりはなんかスイーツじゃないかな!?
でも香りはちゃんとしたカレー。
でも見た目はイチゴミルク。

食べて見ると、
“ ん!?カレー!!! ”
しかも見た目に反して結構辛め!!

恐らく毎回聞かれてウンザリしているであろう質問ですが、ピンク色の正体をお店の方が親切に教えてくれました。
ビーツと言うカブのような野菜の色だそうで、合成着色料なんかではありません。
いかにも体に悪そうな見た目ですが、実はビタミンも多く含む健康的な食物なんです。

脳内がパニックになりますが、
“ 普通に美味しい ”
です。

自由に書いていいノートが置いてあったので、ステッカーと共に記念にメッセージを書いてきました。

最後は鳥取といえば『すなば珈琲』ここだけは外せません。
自虐が過ぎるHPで有名なこのお店に一度行ってみたかったのです。

ヨッシー: “ え!? まだ店長食べるん!? ”
視線の先には・・・。

普通にランチセット食ってます。
ここで店長の本日の食歴をまとめると以下の通り。
・朝起きてウィダーインゼリー
・集合場所でおにぎり2つ
・一回目の休憩で照り焼きサンド
・鳥取会館で朝食セット
・大榎庵でピンクカレー
・すなば珈琲でランチセット
どうかしてるぜ!!!

これで本日のミッションが無事全部終了しました。
どうですか、このやり切ったドヤ顔。
と言うか集合写真は全部ドヤ顔。
もうドヤ癖が付いているので、今後もしばらくはこれが続くかと。

帰りは5時間かけて大阪まで帰りました。
なんだか尾道では9時間もかかったので、拍子抜けするくらい早く着いてしまってもう一往復くらい出来そうな勢いですが、存分に鳥取を楽しんだのでこれはこれで良しとしましょう。

それにしても原付二種旅、充実していて当分癖になりそうです。
次回は7月後半にまたとある場所にこのメンバーで向かう予定です。
ちなみに二度当店の代車スペイシーで参加したゴンさんが、その後カブ110を買い足したことを報告しておきます。
次回は新しい愛車で参加のゴンさん、7月が楽しみですね〜!!

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