2017.04.24
ツーリングに個人的な趣味をブッこんだらこんなつーりんぐになったツーリング

こんにちわ、竹下です。
皆様ご無沙汰です。
突然ですが、皆様人生を謳歌していますか?出来ていますか?
自分の好きな事、楽しいと感じる事に包み隠さず存分に行動出来ていますか?
僕は最近ふとした時に、こんなに歳を取ったんだなと気づく時があります。 悲しい!
気持ちはまだ若いつもりだけど、体がついてこないって感じ?こんな事を感じる時ありませんか?
このままではいかん!!やりたい!やってみたいと思う事はやれるうちにやっておかないと!
って最近考えるようになりました。そこで以前から計画をねりねりしていたツーリングを実行してきました!
その名も「原付バイクで永遠下道を走って広島までお好み焼きを食べに行く日帰りツーリング」です!
タイトルの通り、ツーリングに個人的な趣味をブッこんだらこんなつーりんぐになったツーリング。
分かりやすく言えば、Perfume好きのおっさんがみんなを巻き込んで聖地巡りをする旅である。

AM2:50
H29.4.19(Wed) この日がやって来た。
集合場所は大阪市東淀川区のとあるコンビニ。 さすがにこの時間とあってか誰もいない。
夜更しで眠いけど、みんな集合時刻の10分前とはさすがである。 けっこう前のめり。
今回のツーリングはお店の定休日を利用した、ほんと個人的なツーリングで、この水曜日の内に全てを
完遂しなければならないミッションなのだ。
では、無謀ともいえるこのミッションに、わざわざ有給休暇まで取得し参戦してくれた勇者達を紹介しよう。

ヨッシー Lv42
今回参加の最年長者。
だいたいの無理は聞いてくれる、フレキシブルなマルチプレイヤーである。
愛車のグロムは、OVERのフルエキゾーストマフラーやクランクケース内圧コントロールバルブ
の装着など、要所を抑えた攻めのカスタムを施しているにもかかわらず、リヤボックス装備の
お茶目な通勤仕様車。 帰りのお土産が沢山入りそうだね。
4月の真夜中はまだまだ冷え込みが厳しいけど、半そでTシャツ一枚に革ジャンのみとは!?
「ぜんぜん寒くない、皆とは鍛え方が違うねん、鍛え方が。大丈夫!大丈夫!」 なんて言うけど
僕らはぜんぜんだいじょばないけど。

ゴンさん Lv32
頼まれたら断る事の出来ない心優しい青年。 今回も二つ返事で快諾してくれた。
彼は原付バイクを所有していない為、店の代車を借りての参戦。 半ば無理やりである。
どノーマルのスペイシー100は走行距離40,000km超のバリバリの現役営業車。
この日の為に駆動系消耗部品ASSY、エンジンオイル、フロントタイヤの交換を行い、
なんとなくの勢いでキャブオーバーホールまで行ったという事実! 絶好調ですぞ!
目的地の広島まで刹那的な速度で到達出来る事を約束しよう。

りょうた Lv32
非常に几帳面な性格の持ち主で、広島までのルートを何度もGoogleマップで確認してくれた。
今回も完璧なルートでNavigateしてくれるに違いない。
キャブレター式のスーパーカブをこよなく愛し、一見フルノーマルに見える彼のカブは、実はもの凄い
オカルトチューン技術の集合体なのである。 今もなお次なるチューンで頭が一杯だそうだ。
ちなみに今回のミッションの為にわざわざリヤボックスを取り付け、なぜかレッグシールドを新調した。
なんでも見た目の第一印象が重要との事らしい。 完全に自己満足の世界に浸っている。

ゆうき Lv38
今回のミッションの首謀者。
グミとアイスクリームとPerfumeが大好きな子煩悩な一児のオヤジ。
当て逃げに遭う事一回、盗難に遭う事二回。そのたびに見るも無残な姿になってはしまうが、
必ず手元に帰ってくるとういう不思議なエイプ。 強い絆を感じる。
15年前に新車で購入してから今までずっと乗り続けているので愛着はひとしお。
深夜にもかかわらず、すでにテンション高めでSamtポーズで決め!

「出発前に記念撮影しとこうや。」 りょうたの一声で一列に並ぶメンバー達。
その間、手際よく三脚をセットするりょうただが、突然彼の手が止まった・・・。
「クッ、クイックシュー・・・忘れた・・・。」
説明しよう! クイックシューとはカメラを三脚に固定する為のパーツの事である。
つまりこの場合、せっかく持ってきた三脚は使えないって事になる。
そしてこれからこの先、この三脚はただの荷物でしかないという事を意味する。
彼は時たまこういう事するんです。 残念な事を。
仕方ないから地面に荷物を置いて、その上にカメラを乗せてのタイマー撮影。
(ぱしゃ。)
いやいや、ヨッシーが写ってませんやん・・・。 怒られっどーーこれ。
とろけて消えてもいいよ、りょうたくん。

気を取り直して出発進行~。
では、改めてここで今回のミッションの詳細をお話ししよう。
目的地は広島県尾道市。 しまなみ海道ひとつ目の向島にある お好み焼き一茶 さん。
なぜこんな所に?? そう思いますよね。
話はさかのぼること2014年。 広島県が県をアピールする為の観光ガイドを作成しました。
そしてその時、同県出身のPerfumeが表紙を飾ったんです。 んで、撮影場所となったのが
このお好み焼き屋さんなんです。
ここに全国各地、はたまた海外のファンが押しかけて来て、どんどん聖地化していってるという
情報をネットで掴んでいたので、いつか自分も行きたいと考えてたんです。
高速道路を使って行ったらなんて直ぐに到着してしまって面白くないから、あえて下道のみで行こうよ!
なんならどうせ下道だったら原付で行こうよ! いいね~!! そんなノリで決まりました。
片道250km。往復500km。 心が12000回転くらい。 付き合ってくれた仲間に感謝です。

夜の隙間が鋭角になる。 気温がもう一段低くなり、冷たい空気が肌に突き刺さる。
そんな中、国道43号線をひたすら西へ。
本当に寒くないのか? 余裕のピースサイン。

AM4:10
神戸ポートタワー到着
ライトアップされたポートタワーをバックに記念撮影を予定していたのだが・・・。
この時間は電気が落ちているのね、トホホ。
深夜の国道43号線は交通量も少なく、信号の流れも良くスムーズにここまで来れました。
一時間ほどで神戸まで来れるなんて順調すぎない!? 意外と広島までスッと行けたりして。

夜景がキレイな神戸の街。
まだこの先は見えない、ゆっくりしている時間はない。 先を急ごう。

AM4:50
明石海峡大橋到着
ここはライトアップされているだろうと、淡い期待を抱いて寄ってみたがご覧の通り。
今回のミッション中にキレイなライトアップをバックに記念撮影というのはどうやら無理の様だ。
この写真ではなんとなく明るくなって来ている様に見え、もうそろそろ夜明けか?
と思うかも知れませんが、本当は真っ暗で爆風吹き荒れる、立ってるのも困難な所でした。
僕のiphoneでは暗すぎて撮影出来ずで、この写真はりょうたの一眼レフで撮影しました。
ISOバキバキでもこれだけ映るなんてすげーカメラなんじゃない!? りょうたくん?

この道を走り進み進み進み続けた。 やがて道路は国道43号線から国道2号線に変わっていた。
突然!! 目の前の道路が一方通行の進入禁止に!! ここは国道2号線でっせ!?
どうやら東向きはここで迂回ルートを取らなければならないみたいだ。
空が高くなってきて肌寒い空気も和らいできた。 夜明けまでもう少し。

AM6:10
国宝姫路城到着
大阪を出発して約3時間。 姫路まで来れた。
そして満を持しての記念撮影!! すっかり夜も明け、朝日で伸びるバイクの影が美しい。
ずっとヘルメットを被ってるから、みんな頭がエライ事になっています。
一列で並んでいる所に、早朝ウォーキングをしているおばちゃんに話しかけられました。
おば 「おにいちゃん達どっから来たん?」 ←姫路城を見るのは初めてなのかい?的な。
おれ 「大阪から来たんやで!」 ←意気揚々とやったった感満載で。
おば 「近くから来たんやね~。」 ←原付で下道を走って来たっていう大変さを理解していない。
そうだろうな、姫路にきた大阪人なんてそんなに珍しいもんでもないもんな?
ここまで来たー!!と盛り上がっている僕らを、おばちゃんの目には不思議に映っただろう。
近くからって言われてちょっとガックリ。 とりあえず気直しに朝ごはんにしましょう。

という事で、近所にあった吉野家へ。
初めはヨッシーが姫路の駅そばを食べたいって言っていたんだけど、あんまり寄り道している
時間がないので諦めてもらいました。

パッと食べ終わり、少しの休息を取る仲間達。
ずっと走りっぱなしだったので、久しぶりにスマホをいじいじしてSNSなどをチェックしていたら、
ふと、そういえば地図で見たらどの位来たんやろうか?と気になりGoogleマップをタップしました。
するとビックリ!! まだ1/4程しか進んでいないではありませんか!!
その事実を聞いてのけぞるゴンさん。 本気でくじけて諦めそうになりここで引き返そうかと。
時として本当の事は知らないほうがいいのかもね。

AM8:35
岡山県に突入
備前市に入った所のコンビニで小休憩。 やっと半分くらい来ました。
5時間走り続けてやっと半分・・・。 5時間走り続けて・・・。 ・・・半分。
? ? ? ? ?
ここで数学が得意な人に聞きました。 では目的地の広島まであと何時間??
? ? ? ? ?
あと5時間だそうです。 あと5時間!?
計算があまり得意ではない僕には難し過ぎる質問でした。

AM9:50
倉敷市到着
仲間が一人増えた。
こんどうくん Lv37
岡山県出身者で二十歳の時に大阪に出てきて就職。 その時に僕らと出会う。
そして約十年前に再び大阪を離れ岡山県へ帰郷、なので現在は生粋の岡山県民である。
大阪時代は特に難なく会話が出来ていたが、やはり地元岡山県に帰ると、どんどん
岡山弁が強くなっていき、いや強くなるというか、元に戻ったと言うべきか、最近では
時々何を言っているのか解らない時がある。 くせがつぇ~んじゃ。
このモンキーは大阪時代にうちで買って頂いたバイクだ。
岡山に帰ってからは乗る機会がほとんど無く、四年くらい納屋に置きっぱなしになっていたそうだ。
それをわざわざ直しての参戦。 これで全員がそろった、さあ素敵な冒険が待ってるよ。

おっと、忘れてはいけない。
これはこの日の為に、りょうたがわざわざ作ってくれたステッカーなのである。
このステッカー、実は参加している仲間のバイクにみんな貼っているのだ。
共通のアイコンとして、団結力を高めようという作戦。
「えぇー!こんなん貼らないけんの?」 そうです、いけんのです。 問答無用です。

全員がそろって出発!! ・・・して、早々申し訳ないが本日一回目のガソリン補給。
僕のエイプでリッター57km。 りょうたのカブで59km。 ヨッシーなんて69kmだって!
どうなってんねん!? ぼくらのエンジンは80ccほどで、グロムは125ccだぞ?
プリウスなんて足元にも及ばないこの燃費。 技術の進歩には勝てませんな。

最高の天気で、気温もぐんぐん上昇していき最高に気分がいい!!
眠気もすっきり吹き飛んだ。

四年ぶりのモンキーの調子はどうだい?

「前を走っているトラックに廣島って書いてある! ナンバープレートが福山やし!」
思わずみんなで叫んでいました。 いよいよ広島県に突入です。
ばらのまち福山 福山通運の福山 ではなくて、のっちの故郷福山です。

目的地である尾道までの看板が出て来ました。
なんでもきっとできるはず! そう自分に言い聞かせながらここまでやって来た。
もういよいよ近づいて来たんだ!

尾道大橋が見えてきた!!

ここを右折したら向島へ渡れるんだね!!

どアップおっさん申し訳ございません。 テンションあがり過ぎました、すいません。
だって、スーパーマリオで例えると、8-4面でクッパを飛び越えてあとは無人の橋をオノめがけて
Bダッシュしてる時の気分ですよ! わかります?? もうそこにピーチ姫ですよ!!

渡り切りました! あとは市街地をチョロチョロと走ったら到着です!
とはいうモノの、僕はこっから先の細かいルートは把握しておらず・・・。
任せたよ、りょうたくん!

PM12:07
聖地は突然現れた。
そこは閑静な住宅街の中に、周りと溶け込む様に佇んでいた。
やって来た僕らのバイクの音が場違いで、恥ずかしく感じるほどだった。

すぐさまエンジンを止め、お店の横に停めさせてもらった。

あぁ、こののれんだ。 ガイドブックで見たのれん ネットで見たのれんだ。
「先に入りぃや。」
「お先にどうぞ。」
仲間が口を揃えて僕に一番を譲ってくれる。 みんないいヤツだ!!

のれんをくぐるとそこにはあの
先に地元の奥様が一人、女将さんと談笑をしながらお好み焼きを食べていました。
その奥様は島の常連さんらしく、僕らを見るなり
「すぐに食べ終わるからね、すぐにここ空けるからちょっとまってね。」
と言って急いで食べて下さいました。 すいません、気を遣わせてしまいまして。
「あんたら、何にする?」 と聞く女将さんに 「もちろんアレで。」

アレとは、Perfumeの三人も食べた 生いか、玉子・肉、揚げイカ・餅入り のことである。

女将さんが焼いてくれてる間に、お店の中を見せて頂く事に。
「写真撮るんだったら電気消そうか?蛍光灯が写り込むじゃろ?」 さすがに手馴れてらっしゃる。
「いえいえ、構いません。 焼いてもらっている間、写真を撮らせてもらってもいいですか。」
そう一言伝えてから、たくさん写真に収めました。 しかし、このポスター欲しいなぁ!!

Perfumeの三人が実際に腰かけた丸椅子の座布団は、今はきちんとビニール袋の中に入れられ
保管されていました。
上から、のっち かしゆか あ~ちゃん。 もはや国宝級の扱いです。
あれがこれで、これはこうで、と全てを説明していると気持ち悪るがられそうなので、ここではやめときます。
ご質問がある方は直接僕までよろしくお願いします。
話し出すと長くなる恐れがありますので、お時間に充分余裕がある時にご来店下さい。
あと、バイクご用命の際に、私はP.T.A.会員である。 とお伝え頂き、会員証のご提示があれば僕の方から、
なにかしらの購入特典をご用意させて頂こうかなと勝手に考えています。 たくさんのお申込みお待ちしております。

額縁に入れられた直筆のサインに手を合わせているうちに、どうやらお好み焼きが焼きあがった様です。

これが本物の広島焼き!!
大阪のお好み焼きと名称こそ同じだが、それらはまるで似て非なる食べ物である。
ご存じの通り、広島焼きは具や野菜を生地でねりねりして焼かないので、野菜はシャキシャキ、
具は素材の風味が最高の状態で頂けるという、ほんま最高に美味しいんです!
あと忘れてはいけないのが、おたふくソース! ゴールデンコンビのドライブシュートやぁ~ (彦摩呂風に)

「ぼりうまそうじゃなぁ!!」 吠える岡山弁。
ぼりとは恐らく、岡山弁の“すごく”の三段活用の最上活用なのだろう。
メラ、メラミ、メラゾーマの様に。 うぅ~ん、最強。

みんなにお好み焼きがいきわたりました。 コテで直接頂くタイプなんですね。
島の常連の奥様がお手伝いで、僕らに水を入れてくれます。 島の人は優しい人ばっかりだ!

「ふぁつ あつい あついけどうまい!」 ゴンさんの表情を見ているだけでも伝わってくるでしょう?
僕らがおいしくお好み焼きを頂いている間、一茶の女将さんは当時の事を話してくれました。
突然雑誌社から電話がかかってきたこと。
もう歳だからいつまでもお店を続けていれるかわからないから、始めのうちは断り続けていたこと。
息子さんに雑誌社の事を調べてもらった上で、慎重にとりあえず受けてみることになったこと。
取材当日まで誰が来る事も聞かされていなかったこと。
現れたPerfumeの三人を見ても、誰なのか全く知らなかったこと。
後に、全国各地から押し寄せるファンによってPerfumeの存在を日に日に知っていったこと。
今ではそこらのファンに負けんくらいの情報に精通している、もはやパフュクラさんでした。
最後に女将さんは
「全国からまだまだファンがようけ来てくれるけ、体が動く限りがんばるわ。」
とおっしゃってくれました。 また来よう、絶対にまた来よう!!

みんなでこの写真。
さて、また9時間かけて大阪に帰るか。

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