2012.08.20
ワイルド サマー キャンプ in 丹後半島

こんにちわ、竹下です。
お盆休みを利用した、毎年恒例のサマーキャンプに“ワイルド”というワードがなぜか?今年から追加されました。
決して“ワイルド すぎちゃん”のブームにのっかった訳ではありません。社長が勝手にネーミングしたんです。
ワイルド ←つまり「野性的で力強く行こうぜ!」みたいなノリでネーミングした訳なんですが・・・。
それがワイルドどころか、サバイバルの様なキャンプになってしまいました。
今思えば、このワードは何かの暗示だったのかも知れません。

“はじまりはいつも雨” 集合時刻のAM6:00は、ASUKAも不思議におもうくらいの大雨でした。
多方面からの集合だったので、解りやすくする為に新御堂筋の終点 ヴィソラの高架下にしたのが大正解でした。
水のトンネルをくぐるのはやっぱり苦手なので、ちょっとの間、雨宿りをする事に。

「ちょっとー!!どないなってんのこの雨!!」と、ブーブー文句を言いながら続々と集まってくるお客様達。
そりゃそうだ、だって昨日までずーっといい天気だったもん。
それがピンポイントで今日が雨だなんて、この中の誰かが絶対にもっすごいモンもってるとしか考えられない・・・。
この日の為にと買い揃えたキャンプ道具で満載になったバイクの荷台が濡れてしまわない様に荷物にカッパを。

ゴミ袋を無理やり被せるしか方法はないかぁ~。

「あっ!おはようございます! 今年は遅れることなくありがとうございます!」
とは言ったものの、いつもの遅刻常習犯は今年も間に合わなかった様です。 あちゃ~。

雨も小降りになってきたので、間に合わなかったお客様には、「先に行くからね。」と伝えてから出発します。

小降りになってきたはずの雨が、走り出してわずか5分程でバケツをひっくり返したかの様な大雨に!!
マンホールから溢れ出す雨水がその激しさを物語っています。
しまいには雷まで発生!! 光ると同時に落雷の炸裂音が聞こえる程だったので、
「さすがにこれは危険や!!」 という事で急遽高架下に避難です!!

道路の側溝がえらい事に!! 激流だ!!

あまりの流れの強さにPCXが流されて行かないか少し不安になりました・・・。

「うわっ!俺、なんかやってしまったみたいになってる!!」と、カッパを脱ぎ悲惨な状態にびっくりして叫ぶお客様。
本当になんかをやってしまったのか、どうかはよく分からないですが、これが雨による浸水である事を願います。
走り出して早々に、超悪天候のおかげで足止めを食らった訳なんですが、この時点で誰一人「中止しよう。」と
口にしなかった事は、称賛に値します!!このメンバーなら、地球の衝突軌道上に突如現れた巨大隕石を、
全世界の人類の希望を背負って破壊しに行くミッションを託されたとしても遂行できるだろうな。と、なんとなく思いました。


予定より約3時間押しながら、やっとの思いで綾部のコメリに到着。 もちろん時間より安全を優先しました。

「もう、靴の中がぐっちゃぐちゃですわ~。」
なんぼいいカッパを着ていても、足元をおろそかにしたらあきません!
重力に従って雨水は足元に滴るのは当然の事。こんな時はやっぱりゴム長靴が最強でしょう。
なんて偉そうに言うてる僕も、靴の中はぐっちゃぐちゃになりました。ハイ。

乾いた地面で少しでも足元を乾かします。

何とか天気も回復して、晴れ間がでてきました。 大江山でしばしの休憩。

緊張状態から解放されて、安堵の笑顔が出てきました。




森林の遊歩道は涼しくて気持ちいい~。 大阪の湿っぽい暑さとは違い過ごしやすいです。


ロードレーサータイプ?って呼んでいいのかどうかはわかりませんが、ツールドフランスみたいに
フル装備で上り坂を漕ぎ上がっていく人達。 追い込んではりますなぁ~。

お昼ご飯は、伊根の船宿が一望できる道の駅で。

「試練を乗り越えてここまで来たんやから、自分へのご褒美や!めっちゃええのん食ったんねん!」
という事で、一杯¥1,500の海鮮丼を男気注文!!

お子様はとんかつ定食の方がよろしかったようで。


ここでイキたい気持ちはよくわかる!!が、もうちょっとの我慢だよ!!くやしい気持ちを抑えてノンアルコール。
キャンプ場はもうすぐですよ。食べ終わったら今晩の食材の買い出しを先に済ましましょう。

「ヨッシャー!今から必要物資を買い込むぞ!!」
食材からビール、バーベキュー用の炭まで全てをここで買い揃えます。その量はカゴ4個分になりました!!

毎度の事ですが、ようさん買うたはいいのですが、それを自分たちの荷物で満載になったバイクの荷台に
さらに分担して積み込むのが大変なんです。

ビールケースを無理やりくくり付けたり。

木炭3kgをネットに押し込んだり。

食材を保冷バッグに入れて重ね積んだり。

僕なんて、ブロック氷を10kg積み込みました!! でもこれはさすがにやり過ぎた・・・。
走り出したらグラグラして荷物を根こそぎ落としそうになりました。 やばかった~。

なんとか無事にオートキャンプ場に到着~! さっそく各自のテントを設営し始めます。

自分のテントは後回しで、皆の共有スペースを設営して下さるキャンプの神様。
いつもありがとうございます!!

「熱っいなぁ~早いこと日陰を作ろうや。」
今年はタープが二張りあります!!夏の厳しい日差しから逃げる事が出来るのはコイツのおかげ!!

これこれ、さぼっていたらあきませんよ。 キャンプは助け合いが大切。

形、色さまざまなテントが小さなスペースにボコボコと設営されていきます。

“移動設置型空気充填式汎用貯水槽 麒麟型光学迷彩仕様”
キリッと冷えたおいしいビールを飲む為に、極秘裏に家から持って来ました。
簡単に言うと“キリンさんのプール”です。 うちの娘のプールです。 取扱い注意です。

「ぷっはぁ~!くぅ~~~っ!」
全ての準備が整い、至極のひとくち。 たまりませんな~。

「さ~何して遊びますか!?」

「とりあえず釣りにでも行って、食材に花を添えましょうょ。」
そうだ!釣りに行こう! この日の為にいろいろ仕掛けを買ってきたんだから。

んんっ???

なんかめっちゃ雨降ってきましたけど・・・。
夏の厳しい日差しから逃げるはずが、雨から逃げるはめに・・・。

びしょ濡れになったバイクがなんだかかわいそう。

「タープから出られへんのはしゃーない。さすがに炭は熾されへんからできる限りで食事を始めようか。」
さすがはキャンプの神様!!盛り下がった僕らのテンションを地面すれすれで救い上げてくれました!!
その笑顔にズキュン。






「おれめっちゃはみ出てるやん!びちゃびちゃなるわ!も~、しゃーないなぁ~。」
と文句を言いながらも、逆にうれしそうにカッパを着て微動だにせず食事を続けるお客様。
さすがに一つのタープに十数人も入れる訳がありません。
皆を濡らす訳にはいかん!と自らを犠牲にしてくれたんでしょう。
カッコよすぎるぜ!!だんだんキャプテン ジャックスパローと重ねて見えてきたぜ!!
しんしんと降り続ける雨の中のバーベキュー・・・じゃなかった、フライパン焼肉もなかなかいいもんです。


一時的に雨が止んだのを見計らって、意地でも炭を熾そうとする諦めの悪い大人達。
もうすでに食事は終わっていたので、残っていたサツマイモをアルミホイルに包んで焼いた様です。
焼きイモを作ったという大義名分が成立しました。


雨は夜通し降り続けました。 各自テントでおやすみなさい。

朝、起きたら雨は止んでいたので、昨日出来なかった釣りをしました。

朝、起きたら雨は止んでいたので、昨日泳げなかった海に入りました。

朝、起きたら雨は止んでいたけど、少し波が荒れていたので海には入りませんでした。

撤収作業をしている最中に、また雨が降り始めました・・・。
これだけ雨に降られ続けたら、もはや雨とはお友達感覚です。


花火したかったなぁ~。

大阪に近づくにつれ雨は止み、晴れ間が出て来ました。


この晴れ間を利用して、びちゃびちゃになってしまったテントを干す人達。
もう、、なんか、、なんでもアリです。

未だかつて、これ程までに過酷なキャンプが存在しただろうか・・・?
今回の感想を漢字一文字で表すならば、誰しもが「雨」と答えるだろう。
しかし、考えてみれば雨のキャンプなんて貴重な体験じゃーないか。
終始、雨になるだろうなんて始めっからみんな分かっていたはずなのに。
自ら飛び込んで行くこの精神力、団結力は共に過ごしたこの2日間でより一層強くなったに違いない。
来年のまたこの日が今から楽しみでしかたない。
良い思い出とゴミはしっかりと持って帰りましたよ!!

ブログランキングに参加しています。
クリックにご協力お願いします。
| HOME |